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2010'07.03.Sat

GS1姫主SSS「お嬢さんは心配性」

七夕話じゃなくてもいいやん、的な流れになってしまいましたが、
ふと書いてみたお話です。
SSSということで、一文短め軽いお話になってます。




以下よりどうぞ。





お嬢さんは心配性




7月7日を目前にしているせいか、
ショッピング街には七夕を模したディスプレイがちらほら目に付く。
もちろん、バーゲン期間であるため、
服屋などはバーゲンの色が濃くなっているのであるが。

今日は休日、雨の中恋人とのデート。
午前中から気合を入れて、複数店舗を巡って何点か購入し、
ただいまお昼ごはんを兼ねて休憩中。
ギリギリランチタイム内の遅めの時間に
ようやくカフェに入れた。

「お腹すいたねー!」
「腹減って行き倒れてしまうわ……」
「それというのも、まどかが選ぶの、悩みまくってたからじゃない」
「そんなん言うたかて、あれもこれも決め手に欠けるけど、でも欲しかったんやし」
「決め手に欠けるなら縁がなかったと思って諦めちゃいなよ」
「うーわ、ばっさり」
「だって、バーゲンでいっぱい見るんだから、迷ってる暇ないもん。
 まどかみたいな"好きになれるかも"の将来性じゃなくて
 "好きになった"って結果で決めなきゃ」

悩むようならやめておけ、という
さっぱりした彼女の意見ももっともではあるが、
やはり反論はある。

「オレの中では、あれもこれも"好きになった"ことには変わりないのー」

拗ねているかのように口を尖らせて言う。

「そんな優柔不断なこと言ってたら、
 またモメ事起こっちゃうゾ」

同じように彼女も口を尖らせる。

「あれは――」

言い訳をしかけたところで、注文していた料理が運ばれて
言葉を続けることができなくなった。


揉め事というのは、まあ、よくある男女の恋愛話。
それも姫条としてはある意味被害者。
なんとも思っていない女性二人から好かれて、
「どっちが好きなのかはっきりしてよ」と詰め寄られたという。
どっちと言われても、愛しているのはどちらでもないのだが……。

「まどかが思わせぶりな態度するからいけないんだ」
「別にそういうつもりやなくて……」
「いけない子にはお仕置き!」

そう言って、プレートの中央に鎮座している
エビフライ2尾のうちの1尾を奪い去っていった。

「あー! オレのエビフライ!!!」

あほー、返せーという言葉を耳に入れず、
楽しげに、そして満足気に頬張る彼女。
どうやら怒ってはいない様子。
それに彼は少しホッとする。
他の女に嫌われたとしても、
彼女からそう思われたくはないから。


「ねえ、まどか。わたしが怒ってないと思って安心したでしょ」

どきりとする。
まるで心を読まれたかのよう。

「怒ってはないけど、心配なんだよ。
 まどかって優しいから。
 他の女の人に泣かれたりして、
 情が湧いたりしちゃうんじゃないかって」

強気に見える彼女だけれど、こういう所で弱気なのだ。
心配しなくても、彼女に一途でいるのに。
そして、こうして自分を大切に思ってくれていることが嬉しくて
微笑みを隠せなくなる。

「だいじょーぶ。こんな可愛い彼女がおって
 他の女にホイホイ付いて行くなんてあるわけ無いやろ」




七夕に密かに恋の願いを掛けるなら、
「彼女の心配性が収まりますように」
としようかとも思ったけれど
こんな可愛い面が見られるのだから、
時には心配してもらうのもいいかもしれない。
エビフライ程度で許してもらえる心配くらいなら。

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