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2010'07.04.Sun

コルダ3芹沢SS「めぐる夏の星座」

下で姫条話を書きながら思っていたことなのですが
七夕→織姫と彦星→神南勢とかなでさん→神南といえば芹沢

そんなわけで。

いや、普通に東金話書こうよ私。
なんか東金は好きすぎて書けない……。
俺様って難しい。


そんなわけで(再)、
私大好き芹沢くん→かなでさん的お話です。
以下からどうぞ。





めぐる夏の星座




また、暑い夏がやってきた。
全国学生音楽コンクールの本選は8月。
あと1ヶ月と少しある。
東金・土岐とのトリオで出場し、
彼女たち星奏学院に敗れてから、もう1年近く経ったのだ。
彼女と出会ってから、1年近くに――。


自分たち神南高校は準決勝で敗れたものの
部長である東金のいつもの気まぐれのおかげで
結局夏の間、星奏学院の寮に滞在していた。
それ以後も、やはり東金の気まぐれというか計らいで
彼女たちを神戸に招いたり、合同合宿を行ったりと、
いくつか機会があって、今でもやりとりがつづいている。
もちろん、この春で代替わりをして
部長は東金から、自分になったのであるが。

3年生になり、今年が最後の夏になる。
負ければそれで終わり。
だからこうして厳しい練習を重ねている。
東金たちもそんな思いを持ちながら
練習していたのであろうか。
先代部長にはいつも唐突に連れ出され、振り回されたのだが、
きっちりとやるところはやる人だった。
先代副部長は部長のように自発的に行動する人ではなかったが、
部長の行動をおもしろがり、より迷惑な提案をするという
ある意味困った人ではあったが、
それでもやはり努力をする人だった。
それを人に見られたくはないようだったが。


そんな華々しい部長副部長が取り成した
星奏との、小日向かなでというヴァイオリニストとの縁は
今もつづいている。

『神南の出場メンバーは決まった?
 うちは、私と響也、ハルくんと、もう一人3年のヴィオラの女の子がいて
 その4人での弦楽四重奏がメインになると思うんだ。
 曲はまだ決まっていなけどね。
 芹沢くんが率いる神南の演奏も楽しみだな!』

携帯に届いた彼女からのメール。
何のことはない文面なのだが、
送信元である彼女の名前を見て、
表情が緩む自分に気がついてしまう。

―― 東金さんたちが、夢中になってしまう訳だ。


遠く離れた横浜の地。
そこで暮らす彼女と次に出会えるのは、
おそらく8月の全国大会。
OBである東金たちが何かを思いつくことはあるだろうが、
さすがにこの大会直前の時期には、行動するまい。

8月が待ち遠しい。
彼女の音色が聴けることが楽しみで。
彼女の声を聴けることが楽しみで。
彼女の顔を見ることが楽しみで。
本当に待ち遠しい。

東金は彼女を神南に編入させると息巻いていたが
結局それは達成させることが出来なかった。
どうして強引にでも連れて来なかったのだ、
などと、悪態をつきそうになる。
それだけ、夢中になってしまったのだろう。


目前に迫るは七夕。
離れ離れとなった織姫と彦星に
恋人同士でもない自分たちを見立てるのは
過ぎた表現であると分かってはいる。
けれど、空に輝くベガとアルタイルの間に流れる天の川の代わりに
互いの奏でる音楽が煌めいてくれればと、
祈らざるをえないのだった。


―― 願わくば、愛しい人のところへ行かせてください


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