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2011'03.20.Sun

GS1姫主SSS「つきあかり」

3/19は、月と地球が最接近するスーパームーンというそうで。
月といえば、姫条さんの「月は静かに」ということで。
さらっと思いつくままに書いただけなので、
超短いSSSですが。
ややポエティックでごめんなさい。


以下からどうぞ。

注)冒頭の年齢設定は捏造なので、ホントは違うかもです。







「つきあかり」




朝のニュースで初めて知った、月の最接近。
19年振りの出来事らしい。

「オレが今24やから、19年前って言うたら……」

彼が5歳の頃。
彼が母親を失った頃。


身体が弱かった母親と一緒に幼稚園へ行くことは少なく、
入園式とその後数回以外は、家の使用人の送り迎えだった。
登園の際に、同じ学年の園児であろうか、
「おかあさんといっしょがいいの!」と泣いて
別れようとしない子どもを見て、
彼らのように泣いて甘えることすら出来ず、
いつも走って教室に駆け込んだ入園当時の春。

季節がめぐり、幼稚園を離れ小学校へ上がる春。
桜が舞い散る入学式に、彼の母親は来られなかった。
彼に付き添うのは、仕立てのいいスーツに身を包み
黒塗りの大きな高級車で送られてきた父親。
「まどか、お母さんはもうおらへんけど、
 ちゃんとお前のことを見守ってくれてるからな」
入学式の後に他の保護者は教室まで一緒に入るのに
彼の父親は多忙を理由に、待っていた高級車で
仕事場へと戻っていった。

思えば、早くもその頃から父親との距離が
広がっていったのだろう。
家を飛び出し、ひとりだけの力で生きているつもりになり、
その間違いを諭されてからようやく父と向きあうようになり。
離れた距離も緩やかに埋められつつある。


今日の月は、彼女と一緒に見よう。
いつもより明るい月の光でも、
いつものように彼女を美しく照らすだろう。
いつもより大きく見える月の環を、
つないだ手と手、重ねた指と指に重ね、
ずっと離れないようにとおまじないをかけて。
これからも共にありたいから、
澄んだ月あかりの下で、静かに願おう。


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ジル

わぁ!ありがとうございます!
今回も、まどかの優しさ溢れるお話で、すっかり魅了されました!
ニィやんのことだから、こんな月夜はロマンチクルなこと、考えてそうですね
\(//∇//)\

2011/03/21(月) 16:07:39 | URL | [ 編集]

イズミ

ジルさん、コメントありがとうございます~。
なんか、ものっすごい久しぶりの姫条SSだったんですけれど、
楽しんでいただけて、ほんとよかったです。感涙!

2011/03/24(木) 12:31:10 | URL | [ 編集]

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