--'--.--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告:  トラックバック(-)  コメント(-)
2012'03.10.Sat

GS1姫主SS「合同文化祭へ行きましょう」

3/17はGSの合同文化祭イベントですね!
そんなネタ混ぜ込んだお話です。
きっかけは、文化祭準備ラジオ3回目の葉月発言。
それを膨らませたらこんな感じになりました。

文化祭ラジオではGS1キャラも2キャラも3キャラも
全部在学中の設定のようですが、
私の中ではGS1キャラは卒業後設定なので
今回もそんな感じです。

タイトル安直っつーかそのまんまですね、ごめんなさい。
あと、ざっくり書いただけなので、誤字文脈不備などあったら
ご指摘いただければありがたいです。

pixivには、後日同内容上げ直します。
UPしました(3/12)。
このブログレイアウトは見づらいと思うので、
(バナーとか鬱陶しいですよねw)
こちらでご覧いただければと思います。
pixiv掲載ページ

ちなみに私は文化祭は行きません。
声優さん呼ばなくてもいいから、関西でも開催して……。



合同文化祭へ行きましょう




 カレンダーをめくって3月に月を変えてから数日後。
 三寒四温、一雨ごとに暖かくなる、天気予報でもそんなフレーズがよく聞かれるようになった春の日のこと。


「は、は……はっくしょーーーーぃ!!」

 誰かオレのこと男前やなって噂してるんちゃうやろか、などとおどけてみせる彼に対し、「花粉症じゃないの?」と季節に応じた冷静な切り返しを見せる彼女。

 とある喫茶店での日常である。


「そうだ、まどかに見せなきゃと思ってたんだ」

 そう言いながら、鞄の中から4つに折りたたんだチラシを出しつつ、目の前に並んだ今月限定のフレーバーティーとチーズケーキを少し脇に移動させる。
 向かいのダブルのエスプレッソコーヒーは彼が移動させている。
 それはいつもの連携プレー。

『はばたき学園・羽ヶ崎学園 合同文化祭』

 そう書かれた文字の下には、中世ヨーロッパ風の演劇の衣装まとって決めポーズをとる男子生徒の写真。しかし、絵筆やハケを構えていたり、釘を咥えながらノコギリを持っている姿が謎である。
 舞台に上がる側も、舞台を作る側も、団結して作り上げているというアピールであろか。

「来週末なんだって。ね、行ってみない?」

 卒業して数年経つ母校の名前を見て懐かしみながら、差し出されたチラシを受け取った。
 一般の方のご来場も大歓迎と記載されており、協賛として一般の飲食店や雑貨屋、服飾店の名前も見られる。
 2校合同で学校敷地内から出て別の施設を使用するからか、特に対一般客の来場を見越しているようである。

「おう、オレも予定入って無かったし、文化祭デートといこか」
「ふふっ、ありがと!」

 嬉しそうな笑顔を見せる彼女を見て、ふんわりと心が暖かくなる。


「せやけど、これどないしたん? 卒業生宛に送ってきたん?」

 もしそうであれば、在学時代の住居を引き払った自分宛の物は宛先不明で不達となっていただろう。申し訳ないことをしたなと思う。

「ううん、駅前ではば学っ子が配ってたの。ちなみに、タマちゃんの弟」
「つくしんぼの友達やったっけ?」
「そうそう。生徒会長やってるんだってー。あと、その呼び方しないように」
「ええやん、本人おらへんねんから。」
「とか言っておいて、さらっと本人の前で言っちゃうのがまどかなんだから」
「いやはや習慣っちゅーもんは恐ろしいもんで」
「だから言わないようにって言ってるのに」

 どうやら生徒たちが中心となって、ビラの配布や、店舗などへの設置を依頼していたようで、公園通りの雑貨屋にも置かれていたとのこと。

「まどかのも貰いに行く?」
「いや、来週のことやし、オレはええわ。今一緒に見る程度でかまへんし。ちゅーか、どうせ見て回りたいところとか決めてるやろ?」

 裏面の案内マップや出店一覧を見ながら訊ねる。
 印刷段階ではまだ内容が決まっていないのか、それとも当日公開でのお楽しみとしているのか、クエスチョンマークで伏せている箇所もあるが、色々と趣向を凝らしたアトラクションやイベント等が記載されている。
 彼女が行きたそうなのは、プラネタリウムに、手作りアクセサリーコーナーに、ライブは自分も興味があるし……。


「なぁ、コレコレ! オレ、これ行きたい!!」

 指し示したのは「撮影スタジオ」。手芸部と写真部の企画らしい。
 もちろん撮影した写真は現像してもらって持ち帰りが出来るとのこと。
 そして「手芸部が作成した女性用のナチュラル系ウェアやカクテルドレス、ウェディングドレスまでお試しいただけます」とも記載されている。

「手芸部OGとして、見に行きたいんとちゃいますかー?」

 はば学在学中、彼女は手芸部に属していた。
 この学校の手芸部の活動としては、小物作成のギャラリー展示だけでなく、比較的大きな作品として衣服を扱って、実際に舞台上で披露するファッションショーも行なっていたのが大きな特徴。
 3年生の時にウェディングドレスを纏った彼女に見惚れ、息を飲んだのは思い出深い。

「うーん、確かに。舞台上と違って、色んな作品を実際に手にとってお客さんに見てもらえるわけだし、こういう見せ方もアリだよね。ああでも、作らなきゃならない作品数が増えるのよね……。でもショー用のウォーキングの練習とか、そういう時間を充てていたら数もこなせたかもだし……」

 慣れない舞台に悪戦苦闘をした彼女。
 口元に指先を当てて眉間にシワを寄せながらブツブツと呟きながら、当時のことを思い出している様子である。

「てやっ!」

 難しい顔をしている彼女の眉間をつつき、現実に引き戻す。

「合同文化祭っちゅーことで、舞台の時間を他の出し物に空けるための策なんちゃうか。多分、普通に単独で文化祭してたんやったら、ファッションショーやってると思うで」
「ふぅ、客観的分析、ありがとうございます」

 過去のことを振り返っても仕方が無いと諦めたのか、ティーカップに口をつけて飲み干し、ポットからお茶を継ぎ淹れる。

「まぁ、そんなワケで。高校生気分に戻って、ナリキリ体験やってみようや~」

 彼はいつも陽気なテンションではあるが、それが更に上機嫌である。
 何かがおかしい。
 怪訝に思いながらよく読んでみると「両校の制服の貸し出しも行う予定ですのでご利用下さい」とも書かれてあった。

「まさか……!」
「ウィーアー、ハイスクール・スッチューデンツ!」

 驚きのあまり、何故に英語!?というツッコミを入れることも忘れて、断固拒否することに思考を巡らす彼女。

「ハタチ超えて高校の制服着るのはちょっと、いや、かなり恥ずかしいよ!」
「だーいじょーぶ! 残念ではあるけれど女子はブレザーに変わったみたいやし、抵抗感少ないって」

 いや、確かに自分たちが卒業してから制服は変わったらしいのだが。

「とか言いながら、はね学女子の制服持ってくるつもりでしょ」
「うっ……!?」

 作り笑顔が張り付いたまま、固まってしまった姫条。

 はば学のセーラー服可愛かったのに、なんでブレザーにしたんやろ。
 天之橋のおっさん、アカンて!
 やっぱあのスカーフがあって、セーラー襟があって、ダラっとした着こなしとか出来へんセーラー服がええねんって!!
 いや、ちょっと待ちや。「両校の制服」やで?
 はね学の制服ってあのグレーのワンピースに白のケープの、ちょっと珍しい感じの服やろ?
 あれって身体のラインが出て難しそうに見えるけど、目線がケープと裾のラインに分散されるから、意外と着れるもんみたいやし。
 っちゅーか、そんなんうちのカノジョには気にする必要あらへん。
 このプロポーション―― よっしゃあ、バッチリや!

 撮影スタジオコーナーの説明書きを目にして瞬時に巡らせた策が、あっという間に却下されてしまったのである。
 さすがは長い付き合い、と納得してしまうのも悔しいのであるが。


「……まあ、様子見て、着てみなくもないけどね」
「え?」
「はね学の制服かわいいし、大人の一般客も結構たくさんいるみたいだったら、着てみてもいいかもとか思ったりしなかったり……」

 固まったままの彼と、恥ずかしそうに語尾を曖昧に濁す彼女。

「よし行こう、今すぐ行こう、気ィ変わらん内に行こう!」
「まだやってないから、ムリだって!」


 そんなこんなのいつものコント、もしくは夫婦漫才を繰り広げつつも、なんとか落ち着きを取り戻す。

「はね学って、オレらがおった時も同じ制服やったんやんな? かわいい制服で選んだりせーへんかったん?」
「そういうまどかこそ、かわいい制服の女の子がいるはね学にしなかった理由は?」

 若干の棘を含みつつも冗談であることが分かる言い方に、もう何年も前の事を懐かしみながら思い出す。

「オレの場合は、理事長のおっさんに入学前に拾ってもろたってのがあるしな。選択の余地無しっちゅーか」

 父親に反発して単身ではばたき市にやってきた姫条。
 そんな彼を奨学生扱いとして学費免除ではばたき学園に入学させたのが、天之橋理事長だった。
 フリーター生活でもいいと思っていたが、現実は厳しく、中学を卒業したばかりでは(3月だったので実際にはまだ籍は中学にある)どこも雇ってはくれない。
 ふとしたことで出会った天之橋が、せめて高校は卒業するようにと、世話をしてくれたのである。

「そういやそうだったよね。私は単純に立地かな。高校入学のタイミングで引越してきたんだけど、はば学が一番近かったし」
「なんちゅーかこう、夢も希望もトキメキもない回答をありがとーさん」
「そうかな? 珪くんも似たようなこと言ってたよ、家に近いからって」

 久しぶりに聞いた名前に、溜め息が出そうになる。
 いや、実際には出ていたのかもしれない。

「まどかってば、なんでそんなに珪くんのこと嫌うかなぁ」

 そりゃあ、恋のライバルというものだったのだからしょうがない。
 はばたき学園卒業と同時に付き合い始めた自分たちではあるが、彼女の進学先には葉月がいて、自分はそこにいなかった。
 大学を卒業して就職してやっと離れたと思ったが、それでもこうして彼女の口から名前を聞くのはあまり気分のいいものではない。ましてや「珪くん」などと、親しそうな呼び名。

「そういえば、手芸部のファッションショーの時にね、モデルやってるからって珪くんにウォーキングとかの指導してもらったんだけど――」

 珪くん、珪くん、と連呼して、彼女は自分のこの不機嫌な心情に気付いてくれていないのだろうか。
 長い付き合い、こういうことも空気で分かるほどになっていると思っていたのに。
 勝手な独りよがりだったのだろうか。

「私、ガッチガチに緊張してて、表情がダメダメだったんだ。そしたら、いい表情になれるコツってのを教えてくれてね――」

 あの無表情な葉月珪が? よー言うわ、などと心の中で悪態をつきつつ、相槌をうつ。

「観客席のいちばん後ろに、好きなものがあったり、いたりすると思えばいいって。そしたらその好きなのしか目に入らないから、他の観客を気にしないようにできやすいし」

 葉月がその場所に思い描いたのは、一体何だったのだろうか。
 別のものか(彼女から聞いたところによると、猫好きらしいのだが)、あるいは――。

「へー、ほいで仮想姫条まどかは、観客席最後列に座らせてくれたりした?」

 付き合っている今はともかく、高校在学中はどうだったか。
 期待を持ちつつ、訊ねてみる。

「姫条くんは~、観客席の~、最後列に~、なんと~……」

 どこかのバラエティ番組のように発表に溜めを持たせながら、楽しそうにしているので、「お~?」とそれに乗っかってみはするが、結果が気になるところ。

「残念! いませんでしたー」

 がっくり。
 そんな、大半の結果がハズレとなるようなネタふりを持って来られたのだから、きっと無しだったのだろうとは思いはしていたが、それでもというか、それだからこそがっかり。
 ちょっと期待した自分がアホでしたー、と心の中でやさぐれてみる。

「まどかはね、私の隣だよ」

 へ? と、いささか間抜けな声を一つ上げて、言葉を失う姫条。
 落としてから、持ち上げて。

「そんな離れたとこじゃ、表情が見えないでしょ?」

 企みが成功した、いたずらっ子のような表情を浮かべる彼女。

「あのね、3年の時の衣装、何だったか覚えてる?」
「3年は……ウェディングドレス、やんな」
「その時もね、仮想姫条まどかは私の隣にいたんだよ」

 少し照れが混じった笑みで「だから」と続けようとする。
 ああもう、これだから彼女には敵わない。
 これじゃあまるでプロポーズされるようなもの。
 セリフの練習をしていないどころか、シチュエーションも考えてもいなかったのに、即興で気持ちを告げて、彼女の言葉を遮った。

「本物の姫条まどかと、本物の結婚式、しよな?」

「……はい」



 忙しく過ごしている春の日々。
 そして、いつの間にか暖かくなっている春の日々。
 二人の関係も緩やかに、そして穏やかに進んでいる。
 まずは来週の文化祭デート、楽しみましょう?




Fin
関連記事
スポンサーサイト
☆SS付きトラックバック(0)  コメント(2)
Next |  Back

ジル

今回も素晴らしいです!
♪───O(≧∇≦)O────♪
ええカップルですのぅ!!
羨ましい!
いいお話ありがとうございましたー!
元気でましたっ!でも泣きそう(笑)

2012/03/11(日) 13:12:34 | URL | [ 編集]

イズミ

>ジルさん
ものっすごい久しぶりのお話でしたけれど、
楽しんでいただけたようで、嬉しいですー!
落ち込んでらしたんですか??
これからもジルさんの元気の素になれるように、
頑張れたらな~と思います。
コメント有難うございました!

2012/03/12(月) 11:37:52 | URL | [ 編集]

コメントの投稿












 管理者にだけ表示を許可

トラックバック

この記事のトラックバックURL

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。