--'--.--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告:  トラックバック(-)  コメント(-)
2010'02.14.Sun

姫主SS:卒業後、恋人設定、バレンタイン

バレンタイン用というか、祝・GS3制作中、というか。
GS3の時間設定が、GS1入学から7年後と公式で発表されているので
それに合わせて、今の段階でわかっている話をちらっと入れてみました。
なので、実際に詳しいことが発表されたら
つじつま合わない点があるかもしれませんが、そのあたりはご容赦下さい。
基本的には、GS3の第一報だった
B'sLOG2010年1月号(11月20日発売号)の情報メインです。
(ていうか、私はそれしか買ってない)

なんか久々に、会話文多めのお話になった気がします。
ほんの一瞬大人風味。
でもバカップル。



では、以下より。



-------------------------------------

  sweet sweet holiday

-------------------------------------


「まーどーか、お待たせっ!」
「おう、待ったで待ったで~。このオレを待たせるなんて、悪いやっちゃで、ホンマ……」
「用意に手間取っちゃって。ごめんね?」
 謝る上目遣いに意図的なものはないと分かっていつつも、この仕草はずるいと思う。しかしながらも、そんな彼女を独り占めできることにニヤけてしまう。
 今日は嬉し楽しのバレンタインデート。
 たまたま日曜に重なっているからか、このショッピングモールがそうであるように、いつもに増して街中に恋人たちが多い気がする。もちろん、自分たちもその中の一組なのではあるが。
 繋いだ手の向こう側、ふわふわとしたラビットファーのコートに見え隠れする、小さな紙袋。菓子ブランドの袋ではないことからもきっと中身は手作りだろうと期待する。
 自分の視線に気づいたのか、彼女はそれを後ろ手に隠し困ったような表情を浮かべる。
「あんまり期待しないでね、今年はちょっと自信ないかなぁ」
「そーんなご謙遜を。いっつも売りモンかと見紛うすんばらしい逸品をいただいているではありませぬか~」
 茶化して褒めるが(実際によくできたチョコなのである)、それでも彼女の表情は晴れない。
「実はね、今回初めて自分ひとりで作ったんだけど」
「お母上のお手伝い無し?」
「ううん、違うよ。いつも尽が手伝ってくれてたの」
「ええっ!?」
 尽といえば、彼女の歳の離れた弟のことである。確か6つ年下で、自分たちがはばたき学園の高等部を卒業して、入れ違いで中等部に入学したと聞いている。
 小学生の頃、つまりは姫条が高校生の頃は、ちょろちょろとついてきては「情報収集だから気にすんなよ」などと、気にしないはずがないことを言っていたのを思い出す。何かとちょっかいを掛けてくる、いわゆる「マセガキ」だったのだが、姫条たちが付き合い始めてからはそうでもなくなっていた。ちょうど尽自身も中学生になったということもあり、姉離れしたのかと思いきやそうでもなかったようだ。
「尽って、もう高校生やなかったっけ?」
「うん、今年高3になるよ」
「そらおねーさん想いのできた弟さんやったようで……」
 去年まで、イコール、高校2年まで姉のバレンタインチョコづくりのお手伝いなんて、どんだけシスコンやねん、という言葉をぐっと飲み込み、ニコニコと仲の良い姉弟を微笑ましく思う姿を繕う。
「でも、今年は受験だからって、お母さんからの禁止令が出たんだよねー」
「せやなかったら手伝ってくれてたん?」
「うん、本人そのつもりだったみたいだよー」
「……ホンマ、仲良しやなぁ……」
 うっかりと呆れ半分に呟いてしまったところを、彼女に制される。
「そんなことないって。タマちゃんとこも同じ歳の弟さんいるけど、仲いいみたいだもん。昔から」
「タマちゃんって、紺野珠美ちゃん?」
「さすがはまどか。ちゃんとフルネームで覚えてるんだねー」
「さすがも何も、ジブンの親友やねんから覚えとるて」
「あれでしょ、『彼女の親友の名前忘れるなんて、姫条まどか失格や』でしょ?」
 何年も一緒に過ごしていると、慣れてきた関西弁で口真似て言う彼女。
「よーわかってるやん。『彼氏の性格把握できてないなんて、姫条まどかの彼女失格だもん』やろ?」
 必要以上に女の子ぶった口調で返す。
 案の定、呆れ半分の半笑いが彼女に浮かぶ。それも想定内の反応だ。
「でね、そのタマちゃんの弟さんなんだけど、はば学で生徒会長してるんだって」
「へー、そらすごい」
 彼女の友達の弟(つまりは、男。これ重要)の情報なんてどうでも良くて生返事をするが、彼女は気付かず話を続ける。
「あ、うちの尽は学校違うんだけどね。タマちゃんの弟さん――玉緒くんって言うんだけど、タマちゃんは『珠玉の珠』の方で、玉緒くんは『珠玉の玉』の方なんだって。ちなみに珠は真珠で、玉っていうのは宝石の事で――」
 彼女の言葉を唇で押し止める。もちろん、周りに人がいないのを確認した上でのこと。
「タマちゃんやその弟ちゃんよりもな、オレはいまここにおる綺麗な宝石みたいなお前が、大事やの。わかってる?」
 合わせた唇の隙間からの問い掛けに、彼女は恥ずかしそうに、そして申し訳なさそうに謝る。
「ごめんね、まどか。私がしゃべってばかりで」
「かまへんて。後でチョコと一緒に美味しくいただかせてもらうから、それでチャラで」
「?」
「あまーい声で、鳴いてや?」
 低くゆっくりと耳元でつぶやくと、彼女は顔を赤くしてぷんぷんと怒りだす。
「もー、まどかのバカっ!!」
「はははっ、でもこればっかりは冗談やって言わへんで。お後のお楽しみ、なっ?」
「バカバカバカ!!」


 Happy Sweet Valentine's Day
 甘い休日、二人でとろけるまでに楽しみましょう?
関連記事
スポンサーサイト
☆SS付きトラックバック(0)  コメント(0)
Next |  Back

コメントの投稿












 管理者にだけ表示を許可

トラックバック

この記事のトラックバックURL

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。